BPM導入に「どのような支援が必要か、なぜ必要か」
一般社団法人BPMコンソーシアム 代表理事 山原雅人
私は「コンサルタント」を呼ばれることを嫌います。「コンサルティングの定義」は「調査・分析・提案」であり、結果にコミットしないのがコンサルタントの仕事だからです。という話をすると「最近では常駐して実行支援をコンサル会社はやっている」と言われますが、それはコンサル会社の若手社員の「人材派遣」であり実務経験が少ない「コンサルの卵」を使って仕事をさせて、お客様に育ててもらっているということでしょう。お客様は高額なお金を払って自社の社員を育成せずに、なぜコンサル会社の若手社員を育成しているのか不思議に思います。
BPMコンソーシアムのご支援は「コンサルティング」でもありませんし「派遣労働」でもありません。どのような支援をし、なぜそのようなご支援しているかを説明したいと思います。
目次
1.BPMコンソーシアムのBPM導入支援
2.なぜ導入支援が必要か
3.まとめ
1.BPMコンソーシアムのBPM導入支援の実態
BPMコンソーシアムのご支援の基本はOJTです。OJTの定義は職場での通常業務を通じて、上司や先輩が新入社員や未経験者に指導・教育を行う人材育成手法とされているようです。我々が疑似的な上司や先輩になって、改善業務を実行するご支援しBPMを行う改善人材を育成していきます。コンサル会社では「伴走支援」という言葉を使っているようですが我々の支援は伴走でもないと思います。
「研修」→「やってもらう」→「確認する」→「修正点を説明する」→「やってもらう」→「確認する」→「修正点を説明する」を繰り返します。これは皆さんが会社で新入社員に行っていることと同じではないでしょうか。
詳細はBPMN記述支援サービスとBPMモデルプロセス導入支援、そしてBPM導入支援サービスの動画を参照していただければと思います。
BPMN仕様に違反しないようにBPMN図を描くのは簡単です。何でもいいから動くプロセスをBPMSに実装するのも簡単です。難しいのは、読むだけで業務が理解できる「正しいBPMN図」を描いて議論し課題解決を考えることや、正しいBPMN図から「正しいBPMSの実装」をすることですが、これはOJTでしか身に着けることができません。そして我々はお客様が結果を出すことに拘ります。

2.なぜ導入支援が必要か
一言で言うと「既存の考え方に邪魔される」からです。以下のような既存の考え方です。
・ITシステムは情報システム部門が中心となって導入する。実務部門は要望して完成したアプリケーションや機能に文句を言う。【BPM(ビジネスプロセス・マネジメント)とは:DXで再注目されているBPMを正しく解説を参照】
・ITシステムは「作業の自動化」をする道具。実務部門もITシステム関係者も「作業の自動化」が大好き。
コラム(BPM導入が「いつの間にか普通のシステム開発」になる原因、BPMの理解を阻害する業務フローとシステムに関する固定概念を参照)

BPMコンソーシアムではOJTを通して、お客様の内部、関係する外部(システム会社等)に対して既存の考え方に陥らないように、ご支援をしています。自社内でこの壁が壊せるのであれば、我々は「BPMNの記述技術、BPMSの実装技術」を提供するだけでよいでしょう。
3.まとめ
私は「先生」と呼ばれることも嫌います。BPMに関しての正しい認識、BPMNの正しい描き方やBPMSの正しい実装を教えいるから先生でしょうって言われることもあります。「先生」と呼んでほしくないのは、BPMの失敗を共有する「BPM情報共有会」はオフレコでしかできないでも書きましたが、「100%明確にBPMを事例を示して説明できる」と言ってはいますが、新しい支援をするたびに、私とお客様の両方で新しい「学び」があり「学び合っている」ということです。「BPMの手法が先生」であり、私はそれを今までの経験で、なるべくわかりやすく伝えながらご支援をしているということです。
「今まで通り」は楽です。「仕事が忙しくて大変だ」「関連部署が間違った仕事をしたせいで大変なことになった」などと言っていても、今まで通りが
「楽」なのでしょうか。問題発生に対して「バタバタする」ことが好きな人がいるのでしょうか。それを「仕事のやりがい」として感じている人もいるのかもしれません。
BPMを導入しようとすると「忙しくてできない」と言われることが多いです。しかし、なぜか「バタバタした仕事」に使う時間は「忙しくてできない」といって放置されないです。やらざるを得ない仕事だからでしょう。ではBPMで業務を改善することはやらなくてもいいことなのでしょうか。ここが危機感がある会社と無い会社の差だと思います。コラムBPMの失敗を共有する「BPM情報共有会」はオフレコでしかできないの【努力しても「どうにもならない組織」がある】を読んでみてください。
バタバタに費やしていた時間を使って「バタバタしないようにする」ことがBPMだと思います。それを仕事のやりがいにしてほしいです。

